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極 (複素解析) : ミニ英和和英辞書
極 (複素解析)[きょく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [きょく, ごく]
  1. (adv,n) quite 2. very 
: [ふく]
  1. (n,pref) double 2. compound 
: [もと]
  1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation
解析 : [かいせき]
  1. (n,vs) (1) analysis 2. (2) parsing 

極 (複素解析) : ウィキペディア日本語版
極 (複素解析)[きょく]

数学の一分野の複素解析において、有理型函数 (pole) は、1/''z''''n'' の ''z'' = 0 における特異点のような振る舞いをする特異点の一種である。点 ''a'' が函数 ''f''(''z'') の極であるとき、''z'' が ''a'' に近づくと、函数は無限遠点へ近づく
== 定義 ==
正式な定義は、以下のようになる。''U'' を複素平面 C開部分集合、''a'' を ''U'' の元とし、f : U \setminus \\rightarrow\mathbb をその定義域で正則である函数とする。正則函数 g : U \rightarrow\mathbb と正の整数 ''n'' が存在して、U \setminus \ の全ての点 ''z'' に対し、
: f(z) = \frac
が成立するとき、''a'' を ''f'' のという。そのような最小の ''n'' を極の位数という。
極の位数が 0 でもよいとする著者も少数おり、このとき位数 0 の極は正則点かもしくは除去可能特異点である。しかし、極の位数は正の整数とするほうが一般的である。
上記からいくつかの等価な特徴付けが導かれる。
''n'' を極 ''a'' の位数とすれば、必然的に上の表現での函数 ''g'' に対し、''g''(''a'') ≠ 0 となる。従って、''a'' の開近傍上で正則で ''a'' において位数 ''n'' の零点を持つ ''h'' が存在し、
:f(z) = \frac
が成り立つ。インフォーマルには、極は正則函数の零点の逆数として発生するとも言うことができる。
また、''g'' の正則性により、''f'' は
:f(z) = \frac + \cdots + \frac + \sum_ a_k (z - a)^k
と表すことができる。
これは有限の主要部をもつローラン級数である。''U'' 上の正則函数 \sum_ a_k(z\, - \,a)^k は ''f'' の正則部分と呼ばれる。従って、点 ''a'' が ''f'' の位数 ''n'' の極であることと、''f'' の ''a'' の回りでのローラン展開の次数 −''n'' より下の全ての項が 0 であり、かつ、次数 −''n'' の項が 0 でないこととは同値である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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